乳牛におる体重变动率(WCR)を用いた牛群管理の试み

摘要

これまで乳牛は経済的価値を向上するために，産乳量や乳質に優れた能力を持つように改良されてきた。 その結果，乳牛の個体乳量は飛躍的に増加した。 昭和60年における乳牛の平均年間産乳量は約6，000kgであったが，平成15年には9，000kgとわずか20年の間に約1．5倍の伸びとなっている。 さらに1戸当たりの飼養頭数も年々増加傾向となっており，日本の酪農形態は大きく近代化，また欧米化を遂げたといえるだろう。 その一方で，同じ20年間で分娩間隔は402日から443日と延長の一途を辿っており，平均産次数は3．1産から2．4産と年々減少している（牛群検定データより）。 また，乳房炎，第四胃変位などの周産期疾病の発生件数も年々増加する傾向にある。 この増加の要因には高産乳能の乳牛に対して，それに見合った高い飼育管理技術が生産者に要求されるようになったものの，乳牛の能力を維持する充分な粗飼料基盤や施設，酪農技術に関連する情報の交錯や不足なども挙げられる。