林木遺伝資源保存林シリーズ（1）- 林木遺伝資源保存林シリーズを始めるに当たって

摘要

1986年（昭和61年）10月に，林野庁長官通達の「森林生態系に係る生物遺伝資源の保存について」が出され，国有林の主として天然林を対象として，「生物遺伝資源保存林」のうちの「第1種保存林」の設定が開始された。 その後，国有林の保護林制度の見直しが検討され，1989年（平成元年）の林野庁長官通達の「保護林制度の再編.拡充について」により，保護林は7種類に再編.拡充されることとなった。 この再編により，生物遺伝資源保存林も保護林制度の中に位置付けられることとなり，この保存林のうちの第1種保存林は，林木遺伝資源保存林に，第2種保存林は森林生物遺伝資源保存林に改称されることとなった。