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摘要

最近のみかん生産をみると、平成22年が裏 年で不作、23年も表年にしては減収傾向で市場 価格が比較的堅調に推移したこと、②今年産の 予想生産量適正生産量が91万卜ン、予想需要 量が96万卜ン前後（農林水産省）とやや供給不 足の傾向にあること、③気象変動の増大、担い手の高齢化、基盤整備省力化の遅れなどで生 産量の急増は予想し難いことなどから、先行き は消費ニーズに即した高品位な果実を安定多収 することが収益性の向上につながるものと期待 しています。ただ、果実消費量の急激な増加ち 期待し難<、光センサー選果の普及が進み産地 間の品質競争が厳しくなつており、果樹産地の 生産ポテンシャルが低下している中で、将来を 見据えた生産販売戦略の策定が重要性を増し ています。ここでは、果樹農業の現況を総括的 に理解するために、今年2月に農水省から最終 報告書が公表された農林業センサス（2010年 版）とそれを基に果樹生産構造の解析等を行つ た（公財）中央果実協会の調査報告書から関連 項目を抜粋してご紹介します。なお、この調査 報告書は、同協会のHPで公開されていますの でご参照 < ださい。