ォゥトウ生産における成熟期の高温の影響とその対策

摘要

初夏を入げるお物として八に全國的に人気が高いォゥトウは、山形県の果樹生産の基幹樹種であり、全国の栽培面積の六五％ 、出荷量は七四％ (平成二四年)を占めています。しかし、近年は気候変動の影響が顕在化し、高品質安定生産を図る上で解決すべき課題も多くなつてきています。その中の一つに着色、成熟期の三〇。cを超える高温日の頻発があり、主力品種である「佐藤錦」の、着色不良や高温障害の発生をもたらし、商品果率の低下に繋がっています。特に平成ニニ年は、開花期が天候に恵まれ結実が極めて良好だつたのに加え、着色期の六月には高温日が続いたため、着色不良や小玉、低糖度と、大きく品質を落とす結果となりました。