ある周防町のミカンstteをへ 継承する期待の担い手: 山口県周防大島町角井雅之さん、小枷貴史さん

摘要

周防大島町は山口県東部に位置する瀬戸内海で三番目に大きい島であり、本土とは大島大橋で繋がっています。古くは江戸時代からミカンを栽培していたと記録のある伝統的な産地で、県カンキッ出荷量の九〇％以上を占める中心的産地です。品種は温州ミカンが中心ですが、県オリジナルカンキッの「せとみ」(商標ゆめほっぺ)、「南津海(なつみ)」の面積が拡大し、九月から翌年五月まで長期間切れ目なく出荷しています。しかし、昭和五〇年代初頭には八万tあった出荷量は、担い手不足から五千tまでに減少しており、産地維持のため、担い手の育成が急務となつています。