ブドウの人工培地（養液）栽培

摘要

この連載シリーズでは、果樹の土壌管理に関係する話題が取り上げられてきたものと思う。 今回は少し趣をかえて、土を使わない栽培「養液栽培」を取り上げたい。 養液栽培は、もともと植物栄養学の研究方法の一つとして五〇年以上前に研究が始められたものである。 わが国では、昭和四〇年代から野菜で実用化され、今日に至っている。 ブドウでは、栄養学的な研究のために何回も実験されているが、商品性のある果実を収穫する方法として研究された事例は少ないようである。