技術革新進む小型焼却炉 －ユニークな傾斜回転陳炉も実相化

摘要

「庵棄物を資源化，リサイクル」とマそコミが叫ぶようになってからは，「焼却不可欠論」を説けば，時代の流れに逆行しているかのように受け取られかねず，「リサイクル」とは大きな声で言えても，「焼却必要」とはあまり大きな声で言いにくくなってきていた。 このようななか，不適性処理（その一例が野焼き）や一部の性能の劣悪な大型焼却炉，小型焼却炉を主な原因とするダイオキシン問題がクローズアップされ，大きな社会問題になるに及んで，「焼却駄目論」「焼却即時中止論」「循環型社会論」は論じやすいが，「焼却不可欠論」はダイオキシン類生成ゼロのいかに優秀な焼却炉をもってしても，論じにくくなっている。 果たして，これでよいのであろうか。