2－2軌条走行式摘採機におけ別収穫葉の回収と傾斜地の安定走行機構の改良

摘要

現在、製造、市販されている軌条走行式摘採機は、摘採された新芽の収容に可搬型摘採機用の収1袋を用いる方式になっている。 収集袋は荷台前方部のフックに取り付けられているので、背伸びして重い収集袋を交換する作業は重労働である。 この時の心拍数は、可搬型摘採機による作業時より多く、また、これに費やす時間は、収穫の全作業時間の4割を占めることが指摘されている（静岡県茶業杖験場平成5～7年度地域重要研究成果報告「山間傾斜地茶園の機械化栽培体系の確立」1996）。 　 一方、現行機種は、傾斜と鉛直な姿勢で走行する方式になっているので、急傾斜地での走行において、脱線、転落の危険性が懸念されている。演者らは、軌条走行式摘採機における安全性と作業能事の向上および作業強度の低下を図るため、以上に示した現行機種の欠点を補う改良を試みた。