農業体験型修学旅行における農家対応と生徒行動の実態分析

摘要

「総合的な学習の時間」の導入に伴う課題解決学習、体験学習の実施などを背景に，農家民宿などに滞在し農業体験を取り入れた修学旅行（以下，農業体験型修学旅行）も多くの中学校や高等学校（以下，高校）で実施されるようになってきた．農業体験型修学旅行は，修学旅行生の受け入れ側からみれば，地域の活性化などをもたらすものと期待される．一方，修学旅行生を送り出す学校側からみれば，農業体験型修学旅行は，教育の一環である．従来の研究では，農業体験の教育側面に着目したアンケート調査分析などは存在する（山田など）．しかし，農業体験型修学旅行における教育側面に着目して，その実態を解明した研究は，極めて少ないのが現状である．