フラワーデザイン基礎講座複数焦点構成

摘要

素晴らしい作品を作るには、まずしつかりとコンセプトを決めることが大切です。そのィメージから作品を表現するのに適した構成を選びます。構成は作品の方向性を決定づける大事な要素。ということで、前回は最も基本の構成である「1焦点構成」を説明しました。今回はもう一つの基本的な搆成「複数焦点構成」についてです。複数焦点構成とは、1焦点構成とは対照的に2点以上の焦点を持つ構成のことをいいます。ョーロピアンスタイルの特徴でもあるこの構成は、自然を表現する際はもちろん、人工的なデザインにも広く使われています。主な複数焦点構成を上図に挙げましたが、その中でも解りやすいパラレル(並行)の構成を例として解説します。左ぺージのパラレルの写真を見ると、花材がすべて別々の揷し口からまつすぐ伸びているのがよく分かりますね。つまり、茎は下方向のそれぞれ異なる焦点に向かって揷されています。このように、作品の中にたくさんの焦点が存在するのが複数焦点構成です。