大学病院において在宅医療を推進するための方策を考える　症例検討会を企画運営して

摘要

医療依存度の高い患者，介護力に問題のある患者，家族に対して，在宅ターミナルケアを支援·推進するには各専門職およびかかりつけ医や訪問看護師などの医療職や福祉関係者との連携なしでは成就できないといっても過言ではない。 連携をする上で互いの専門領域を理解し補完し合うことでより効果的に患者サービスができると考える。 当院では2年前より症例検討会を企画·実践し，①各専門職がそれぞれの役割を果たせるようになった。 ②対処方法が明らかになり，その後のケアに変化がみられた。③地域での取り組みの内容が理解でき，院内で調整すべきことが示唆された。 ④訪問着護師やかかりつけ医との連携がスムーズになった。 ⑤看護の視点に広がりができた。⑥現状での問題や課題の発見の場となっているなどの効果が得られ在宅医療を円滑に推進できるようにチームが形成されてきたので報告する。