ハウスブドウ

摘要

10月になると秋も深まり，過ごしやすい季節となります。 ブドウの作業も一段落しますので十分休養をとり，鋭気を養って下さい。 今月は基肥の時期です。 樹の状態をみながら次年の良品生産にむけて適切な施肥管理をしましょう。 基肥のねらいは貯蔵養分から新同化養分の転換期以後成熟期までスムーズに肥効を持続させることです。 方法としては基肥中心の施肥にするか，基肥＋追肥にするかの考えも必要です。 考え方としては，①耕土が深く腐植の多い土壌では基肥中心でよいが，耕土が浅く地表面のみの施肥では追肥体系を考えるのがよいでしょう。また，②施肥する肥料が遅効性の有機系では基肥中心にし，速効性の化学肥料の場合は追肥を考えます。これらの原則をふまえながらブドウ樹の生育状況を診断して施肥量や時期を決めましょう。