今年の栽培反省と次年度対策一今年の天候と果樹の生育一

摘要

春先からの天候に恵まれ，今年の果樹の初 期生育は良好で病害虫の被害も少なく順調に推移しました。しかし，7月中旬から一転し て曇天や降雨が続き，梅雨明け力確定されない記録的な日照不足の夏となりました。この 日照不足や多雨の影響を受け，モモの糖度が 低かったこと，ブドウの果肉が軟らかかった ことなど課題の多かつた年になりました。岡山地方気象台が各月、各期間毎にとりま とめた気象データをもとに今年の気象の特徴 を表すと上記の枠の中に集約されます（新聞記事の見出しを抜粋，図1，掘2,表1)。1月下旬から3月中旬までの気温が平年よ り高く推移し，開花がかなり早まると予想さ れましたが，開花直前の3月下旬が低温と なったため，モモゃナシでは地域による差が大きく全体的には平年より数日早い開花とな りました。