水切れを防ぐための棚場、灌水テクニック講座

摘要

夏の日差しは人間にとつても厳しいものですが、盆樹たちにもまた大きな負担を生じるものです。だからと言つてすベての樹を日陰に避難させれば良いのかと問われれば、その答えは「否」です。盆樹にとつて快適な環境とは、やはり日照、通風の良い場所であることは間違いありません。管理者の目が行き届き、作业しゃすい高さに棚が設置され、充分な間隔を持って樹が並べられている。さらに夜になると夜露が降りてくるという環境が理想であり、この条件は季節に関係なく棚場の基本(理想)条件と言えます。しかし樹種それぞれに自生環境が異なり、夏の日差し、冬の寒さに対しての耐性には大きな差があります。従つてこうした季節を無事乗り切るためには、各樹種の自生環境に応じた環境作りを行なつてあげる必要があります。にの日差しに弱いものは、夏本番を迎える前に寒冷紗など日差しを遮れる場所に移し、また建物や庭木の陰などを利用して保護するのも良いでしょう。