クリ

摘要

7月に入りますと，クリも受粉が終わり，本格的なきゅう果の肥大時期になります。 この時期は，施肥管理，害虫防除が主な作業となります。 クリの安定生産を図る意味からも上に掲げた作業を実行しましょう。 クリの基肥だけではきゅう果の肥大期に養分不足を起こす場合があり，生理落果の原因ともなりますので，追肥を行います。クリの開花終ア後の7月に追肥として実肥を実施します。 散布時期の目安として，きゅう果が成熟する50日前ごろが良いでしょう。 早生，晩生品種では施肥の時期が半月以上違いますので注意が必要です。 施用時期は早生品種では7月中旬，中生、晩生品種では7月下旬～8月上旬となります。 施肥を行う際，一度に実肥を施しますと，クリと下草との間で養分吸収の競合が起こりますので，施用期間内に2回程度に分けて行えばより効果が高まります。また幾分早めに施肥する方が肥効が早く現れ，果実の肥大や結果枝の充実が図れます。