盆栽界の恩人、高木さんの田ひい出(その2)

摘要

先月号に引き続き、かって髙木盆栽美術館をひらき、盆栽界に多大の貢献をしてくれた髙木禮一一氏の思い出をお話しま盆栽業界では高木さんが盆栽美術館のために費やした金額を百億と噂したものです。ところが、私が髙木さんの口から直接聞いたところではそんなものではない。1COO億と140億の間くらいらしいんですね。たとえば髙木コレクションの中でも筆頭といわれる五葉松「日暮し」ですが、高木さんが入手された当時でもその評価額は随分高額でした。おそらく億単位は間違いないところだったでしよう。それを個人のポケットマネーで買えてしまう髙木さんも凄いのですが、実は、旧蔵者の意向もあって「日暮し」だけを単独で譲渡してもらうというわけにいかなかつたようなんですね。