～樹園地貸借の促進に向けて～

摘要

平成16年の本県の果樹栽培面積は3，580ha，生産量は29，600tであり，10年前の7年を100とすれば面積は81％，生産量は87％の水準に低下しています。主要果樹でみると，モモは7年に840haあった栽培面積が10年間に100ha以上減少し，同様にブドウは130ha，ナシは17ha，それぞれ減少しています。 　 私は，14年の本誌4月号で，県下の果樹産地のそれまでの動向から「果物王国おかやま」に黄信号が点滅している状況を指摘しました。 しかし，それ以降に農家やJAなど支援機関の努力があったにもかかわらず，依然としてこの傾向に改善はみられず，既に「果物王国おかやま」が赤信号に変わったともいえるのが，今の産地の姿だと思われます。