4不耕超栽培の田んぼが新興住宅地の親たちをつないだ

摘要

宅地開発の進む町田市大蔵小学校区の蒲酒な新興住宅街。 洋風住宅にはさまれるようにして、二〇aの学校田がある。 誕生したのは二〇〇一年。 当時五年生担当の菅原先生が雑草だらけの荒地を借り、子どもたち山二六名とともに、田起こしや代かきをしない「不耕起農法」にょる米づくりに取り細んだのがはじまりである都会に生まれ育った子どもたちは、最初から米づくりに積極的だらたわけではない。 雑草だらけの「汚く臭い荒地」を田んぼにするため、六上の士をバケツに入れて運んで畦をつくり、水を入れた。 それでも「汚くて臭くて入ると上が気持ち悪い田んぼ。 もう僕は嫌々やっていたも同然だった」と、川井拓紀君（六年生男子生徒）は書いている。ほとんどの子どもたちも同じような感想をもっていたのであろう。しかしまもなく子どもたちの見方が変わっていく。自然のもつ復元力に驚き、感動したからだった。