カンキッ果実のカロテノィド集積に及ぼす 温度とエチレンの作用

摘要

カロテノイドは黄色や橙色の色素成分で，力 ンキッ果実の色を決定する重要な要素であるほか，一部のカロテノイドは，ビタミンA効力等 のヒ卜の栄養成分としての働きがある。ゥン シユウミカンは，カンキッの中でもカロテノィ ドを豊富に含有する品種の一つで，カロテノィ ドの一種である/3-クリプトキサンチンの含有量 力s、高レ、(Yano et al"2005; Matsumoto etal" 2007)。最近の研究から，）3-クリプトキサンチ ン等のカロテノィドには心血管系疾患等の生活 習慣病を予防する効果があることが明らかに なってきた（Rao et al., 2007)。このため，果実 のカロテノィド含量を減らさない収穫後の取り 扱い条件を明らかにすることは，果皮色や栄養 価等の果実品質を保つ上で重要である。