ィネ科作物における人為的開花制御技術の開発

摘要

【背景と目的】我々は、ィネの開花遺伝子ネットワークを解析する過程で、花芽形成の強い抑制遺伝子であるGhd7を恒常発現させると 数年以上経つても咲かないイネを作出できる ことを見出した。また、この遺伝背景で、ィ ネのフロリゲン遺伝子HcBaを葉や茎頂分裂 組織などで発現させると、Ghd7が恒常発現し ているにも関わらず、開花に至ることを見出 した。つまり、の恒常発現で内生の花芽 分化反応を抑えつつ、Hd3aを任意な時期に発 現誘導させることで、イネの開花を制御する ことが可能である。そこで、我々は、遺伝子 組換え技術を駆使して、人為的に開花制御可 能なイネの開発に取り組んだ。また、重要ィ ネ科作物であるトウモロコシへの応用も試みている。