アサガオ花色の濃さQTL間相互作用と候補遺伝子における系統間塩 基配列多型

摘要

【目的】栽培化されたアサガオ(Jpomoea nil) は野生集団のものと比較して濃い花色を持 つ。私たちはこのように栽培化されたアサガ ォが濃い花色をもつ原因となる遺伝的なメ力 二ズムを解明するため，アサガオの東京古型 標準型(TKS)とその近縁種であるァメリカァ サガォ（/. hederacea)のQ65系統との間のF2 分離集団でQTL解析を行い，3つの QTh(ADMl,ADM2, ADM3)を検出した。そこ で本研究ではQTL間の相互作用によって花 色の濃さがどのように変化するのかを明らか にするため，3つのQTLがとりうる8つの遺 伝子型において花色の濃さを評価した。また 最も効果の強いQTLであるADM2の候補遺 伝子InMYBlの塩基配列を系統間で比較し， 対立遺伝子間で機能の違いを生じる塩基配列 多型の探索を行った。