日本産タケ連植物の遺伝育種学的研究XXXVII.タケ連植物の繁殖の様相と分布境界 線、特にネザサ線について

摘要

タケ連は重要な植物群であるが、遺伝育種学 的に残された課題が多い。この一連の研究で は、種の範囲や交雑親和性、繁殖の様相、生 物地理学的野外観察を行って来た。日本列島にメダケ属(Pkioblastm)ネザサ節 (Sect Nezasa )が多いが、予備的観察に基づい て、ネザサ節を2亜節に分け、その分布境界 線を検討した。なお、直接観察した結果のみ をまとめ、他の研究者による腊葉標本や文献 は含めていない。