次世代シークェンサ一を用いたダイコンのミトコンドリアゲノムの配列解析3:青長ダ イコンの全ミトコンドリアゲノム配列の決定

摘要

ダイコン(Raphanus sativus)のォグラ型細胞 質雄性不稔は、ミトコンドリアゲノム (mtDNA)上のぼorf138によって引き起こされ る。一方、多くの栽培ダイコンはぼorf138を持 たず、正常型細胞質を持つ。我々はダイコン のmtDNAの進化、並びに由来不明なorfl38 の起源を明らかにするため、ォグラ型細胞質 を持つ「MS源助」、正常型細胞質を持つ「打 木源助」のmtDNAの全塩基配列を決定し、 両者のゲノムが主に相同領域の再構成により分化していることを示した（Tanaka et al. 2012)oしかし、正常型とォグラ型の二者間の みの比較では、ダイコンのmtDNAの持つ特 徴は一般化できず、ォグラ型の起源について も充分な議論ができない。