病気のない豚で儲かる養豚を目指そう －過去、現在、未来－ 第4回

摘要

前回までに紹介したような疾病がどの程度発生し、また、それらの疾病によってどの程度の経済的損失を被っているのでしょうか。 これらのことを知ることによって、より防疫対策の重要性が再認識されるのではないかと思いましたので、それらのことについて述べることにします。 一九八〇年（昭和五十五年）　 に、農林水産省衛生課は全国のと畜場に搬入された豚についてサーベイ事業を実施しました。 その結果は、表3に示されるように、肺関係の疾病が五六、四％で最も多く、以下不明一三、四％、その他二〇％、肝臓一〇、〇％、消化器、心臓、鼻腔の順に低く、リンパ節の疾病が〇、七％ともっとも低率でした。