状態から推測する繁殖管理のヒン卜集(終）

摘要

みなさんは牧場のお母さん牛を何産で更新していますか？子牛市場での販売価格を見ていると、おおむね7産目くらいまでの子牛は通常価格で取引されていますが、高齢出産の子牛は実際の価値よりも低い価格で取引されるケIスが多いように思われます。これは、7産目以降の子牛でサシが入りにくいという肥育農家さんの経験でそういう価格傾向になつているようです。あやふやな記憶で申し訳ないのですが、学者さんの論文もそういう発表があつたように記憶しています。7産目以降の子牛にサシが入りにくいかどうか、本当に検証するのはさまざまな条件を揃えて厳密な試験をしなければなりませんから、とても大変なことです。しかし、ここで重要なのは、市場を動かすのは「事実」ではなく、「ィメ—ジゃム—ド」だということです。ですから、事実はさておき、子牛市場で有利に取引をするためには、7産目くらいまでの子牛を出荷したほうがよいということになります。