事例で学ぶ養豚経営: 第17回 離乳後子豚対策と暑季の繁殖管理（その2）

摘要

子豚離乳後下痢、浮腫病の主な原因として、①PRRSが要因となり農場母豚全体の坑病が低下している場合、②農場に存在しない病原性大腸菌が侵入した場合、③サルモネラやトキソプラズマの病原体が侵入した場合が挙げられます。②と③は単独で発生した場合、薬剤の効果がありますが、①の場合は薬剤での改善は期待できない場合が多くあります。ここでは①の症状と予防について記載します。 ①子豚が離乳後五～七日ごろより水様性の下痢から始まり、死亡率が四〇～五〇％になります。 ②子豚に離乳後から、下痢および顔面浮腫がみられます。