卵と精子をつくる！ハタとウナギの種苗生産技術の確立を夢見て ～苦手水産関係者の横顔～

摘要

私たちヒトと同じように、魚の体内もさまざまなホルモンにより生理状態が適切にコントロールされています。 中でも、生殖機能をコントロールする上で重要な働きをしているのが脳の視床下部、下垂体、そして生殖腺で分泌されるホルモンです。 魚類では、生息環境の情報や体内の生理情報が脳で統合され、種それぞれの繁殖生態にあわせた特有のタイミングで、これらのホルモンが分泌されています。 このことにより、卵や精子が発達して、適切な時期に産卵が行われます（図1）。