世界の養牛事情から口蹄疫が流行(蔓延)している最中のワクチン投与7 (後編)

摘要

口蹄疫が流行(蔓延)している場合、臨床的な症状を監視(把握)することは、年代学や地形地理学ならびに感染した家畜、また感染の疑いのある家畜の血清学などとも関連しており、それも検討する必要があります。これは、疾病の流行の経路を容易にするだけでなく、同じように流行の病因学、例えばェ—ロゾル(煙霧質)感染、動物対動物感染、それに媒介物伝染などについても検討する必要性を示唆しています。二〇〇一年の英国におけるロ蹄疫発生では、伝染の流行疫学的なモデル(すなわち、ェ—ロゾル伝染に基づぃたものですが)による対策には限界がありました。なぜなら、最初の一六〇頭のうち、空気伝染によるものは九頭のみだったからです(しかし、一九六七、六八年の英国における流行の際には、ェ—ロゾルモデルは非常に役立っています)。口蹄疫に感染した地域(地帯)の監視の範囲と程度は、非常に微弱あるいは無症状の家畜群や集団と密接に関連しています。とりわけヮクチン接種をした群は特別です。