高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チームが中間報告書: 中古鶏、未承認ワクチンの可能性を示す

摘要

農林水産省が設置した高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チームの感染経路についての中間報告書が十月三十一日にまとめられ、十一月十日に公表された。同報告書は茨城県を中心に今年発生した三一事例についての考察である。 中間報告書では、水海道市周辺の一～七例日の調査が中心となっている。ウイルスの農場間伝播の可能性としては、「検討が必要である」としながら、▽導入元が不明な中古鶏（強制換羽をしていない五〇〇日齢前後の鶏）、▽一部の農場に見られたずさんな飼養衛生管理、▽同一商店への数農場従業員来店による交差汚染、▽マスコミの訪問、▽直売所での鶏卵販売による人の移動、▽鶏ふんの移動、が挙げられた。