孵卵業界の変遷と課題と将来の採卵鶏育種の方向(3)第二回　ゲン、コーポレーション「肝化場経営懇話会」講演

摘要

米国の年間廃鶏屠殺羽数は、一九七八年の一億六、二〇〇万羽から現在の一億羽まで減少してきています。 また、廃鶏一也当たりの単価は、一九七八年は二二円、一九八四年は三六円、一九九〇年は一七円、ケして昨年度はわずか〇、五円にまで落ち込みました。 これには二つの理由があります。 一つには、廃鶏肉産業の見通しが悪くなってきているためです。 例えば、成鶏体重は年々小さくなる一方であるのに、と体の骨抜き経費は年々高くなってきました。 最終製品である精肉に、もろい骨の小片が付着することが問題になりました。 一、五kの廃鶏と体の骨抜き作業は非常に能率の悪いコストの高い作業となりました。 加えて、ブロイラー産業が急速に拡大し、廃鶏肉より品質のよい製品が容易に提供されるようになりました。