宮崎県のロ蹄疫被災地域における ロ蹄疫発生前後の養豚生産性の比較: 特定疾病（ォ一エスキ一病/豚繁殖、呼吸障害症候群)フリーの効果

摘要

2010年4月20日に、宮崎県内の牛飼養農場 で、国内で10年ぶりとなる口蹄疫の発生が確認 された。第1例目の確認後、直ちに周辺地域の 移動制限、発生農場での殺処分などの防疫措 置が実施されたが、川南および都農地区の農場 において、連続的に発生が確認された（農林水 産省、2011)。4月28日には国内史上初めて豚 での発生が確認され、その後川南地区での発 生を中心に発生件数が増加していった。感染拡 大防止のため、5月22日から移動制限区域内で 飼養されていたすベての牛および豚に対してヮ クチン接種が行われ、その後7月4日の発生を 最後に新たな発生は認められなかった。今回発 生したロ蹄疫により、宮崎県内の養豚農家では 約22万頭の豚が殺処分された。