飼料穀物の安定供給の一翼を 担う飼料用米の生産,利用の 現状と今後

摘要

家畜の飼料源として飼料用米の生産，利用が急速に広がっている。生産を支える背景、稲 作から鶏、豚への給与研究を明らかにして今後を展望する。2年前から本格的な利用が始まつた飼料用 米が大きな広がりを見せている。2011年度の飼料用米作付面積3万3955ha、粗玄米生産 量で約18万tであり、飼料穀物の国産化にとつて上々の滑り出しである。現在、養鶏-養 豚業を中心に活用されており、この飼料動向 を確実なものにしなければならないと考え る。国産飼料穀物を安定供給していくには、 生産から利用までの体系化すなわち関連業界 とのソリューションが不可欠である。そのための創意に満ちた実践と技術開発が各地で行 われている。