ウシ受精卵移植技術をめぐる最近の動向と課題：II．ウシ受精卵移植技術関連の最近の話題から

摘要

国際受精卵移植学会から、この程Manual of the International Embryo Transfer Societyの第三版が発刊された。 それでは、受精卵の衛生的取り扱いにひとつの力点が置かれている。 従来から、国際受精卵移植学会には諮問機関としてImport／Export Committeeという委員会が常設されており、受精卵の国際流通に係わる技術的案件を討議して、受精卵の国間移動の制限に関しては国際獣疫局（Office International des Epizooties）に勧告するとともに両者協調態勢がとれるようになっている。今回のこのマニュアルにおける衛生的取り扱いに関する記述の特徴は、生体由来受精卵だけでなく体外受精由来受精卵についても言及されていることである。