西南暖地での山地酪農 －島根県大田市稲用、岩崎孝牧場の事例－

摘要

わが国の産業は、社会情勢の変化や国際化の進展、すなわち、バブル時代の使い捨て当然の経済構造から、急速に環境重視の経済構造に転換されようとしている。 農村、農業も例外ではなく、アメリカの農業法の制定、また、FOAMの基準を基礎として、一九九九年七月本採択されたFAO／WHO合同国際食品規格委日月会（コーデックス委眉会）の国際規格は、オタワの会議でステップ八（最終案）まで進んでいる。 ただし、畜産については各国の歴史の深浅の違い、地域的な基準や主張の相違などからステップ六の作業状況である。 とはいえ早晩、それにより農業様式は根底から代えざるを得ない状勢にあると考、えられる。