馬と乗馬のさまざまな機能と効用

摘要

馬という動物は、5000年以上の昔から農耕、交通手段、戦争などに使われて、人の生活と密接に結びついてきた。 機械化の進んだ現在でも馬事文化が根強く残る欧米諸国においては、馬をもっと有効に活用しようと多くの研究がなされていて、馬は単に娯楽やスポーツ用としてだけではなく、さまざまな素晴らしい役割を担えることが確認されている。 　 しかしわが国においては、1950年ごろから自動車、トラクターなどの機械化の発展に伴い、馬は運搬や兵器としての役割がなくなったとともに馬の文化は衰退し、現在では馬の総数は日本全国でも10万頭を害けり込むようになり、競馬場や乗馬クラブなどでしか見られないようになってきた。