農業生産基盤の構築と経常安定化を目指して－畜産密集地域における農協出資型大規模コントラクター事業－

摘要

（有）アグリセンター都城のある都城市は、畜産県である宮崎県の中でも有数の畜産密集地帯である。しかし、農業者の高齢化、担い手不足という問題を抱えており、生産基盤の衰退化が深刻な問題として危惧されていた。 また、農家が先祖代々引き継いできた土地を手放さないで守り続けていくために、どのように活用していくべきなのかが課題となっていた。 都城市を管轄するJA都城では、かねてから農作業の受委託事業を行っていたが、これらの課題を解決し、農業生産基盤の構築、農業生産法人としての経営の安定化を図ることを目的に、平成13年に農業生産法人（有）アグリセンター都城（以下、「ACM」という）を設立した。 JA都城が95％出資し、社長はJA都城の代表理事組合長が就任しており、JA都城の子会社という位置づけである。