乳製品メーカーは年末需要期の需給見極めに苦慮

摘要

原料用乳製品は、生乳の生産抑制が軌道に乗ってきたことで、脱脂粉乳、バターとも生産は前年を下回り、大手乳業の内部消化もあって、わずかずつだが在庫の減少傾向がみられる。 しかし、需要はバターのプリント物を除いて前年を下回る動きとなっている。 ˉ啸咯`は年末需要期に向け、バラ物の在庫は十分だが、賞味期限が5～6カ月と短いプリント物は生クリームとの兼ね合いもあり、供給面で不安が残る。 既に、中堅メーカーでは前年実績並みでの割当販売を打ち出したところもあるが、大方は生乳の生産動向や飲用牛乳向けの需要動向、さらに他社の対応動静を睨みながら、需給見極めに苦慮している。