猛暑は乳製品需要遠避け 在庫偏在で過剰感に温度差

摘要

今年の記録的な猛暑は原料乳製品にとっては恵 みとはならず、逆に需要を遠避けるとともに、在 庫はュ極集中に偏在化し始め、過剰感に温度差が 出ている。ただし、全体的にみて在庫過剰には変 わりない。8月の猛暑は、大手乳業は加工乳や乳飲料向け に脱脂粉乳を中心として社内消費が進み、中小乳 業からも4-7月よりは引き合いがあった力s、乳 業以外からの引き合いは弱かった。バターは家庭用（200g)やプリント物（450g) は引き続き堅調だ。相場は弱保ち合いで推移したまま。脱脂粉乳は 1ポンド（446g)当たり236-254円、バターは バラ物（25kg)が1ポンド（450 g)当たり450 -470円、プリント物は470-490円となっている。バターの在庫は、7月末が3万3900 tで前年同 月をわずかに下回り、前月比でも減少した。7月 の生産は前年同月を12%も下回った一方で、家庭 用やプリント物の需要が堅調に推移しているため だ。猛暑で需要は伸びなかったが、それでも前年 並みの引き合いを維持した。