国内食品残さを活かした大型畜産経営の確立－新しい事業領域にチャレンジ 低コスト、安全安心な生産を目指す－

摘要

農事組合法人松永牧場（松永和平代表）の所在地、益田市は、島根県の最西端にあって山口県と接しており、北部は日本海に面し、海岸は白砂青松の石見潟を形成している。 南部は中国山地に至り、恐羅漢山、安蔵寺山などの山々が連なっている。 中国山地に源を発する一級河川高津川および益田川が主要河川となり日本海に注いでおり、下流部には益田平野が三角州状に広がっている。益田市の総面積は、733.16km~2で、島根県の総面積6707.29km~2の約1割を占め、総面積の大半を林野が占めている。 特に美都地域、匹見地域では90％近くを山林が占め、急峻な山々に囲まれている。平均気温は15～16℃で、年間降水量は約1500～1700mm程度となっている。 積雪は平野部で対馬暖流の影響を受け温暖で降雪量は少なく、山間部でも近年は暖冬の傾向である。