中米、力リブ諸国におけるマメ科牧草ァラキス(Arachis pintoi)の活用事例—コスタリカにおけるァラキスブラキアリァ間混作の効果および 乳牛圃場でのァラキス確立について一

摘要

コスタリカは，パナマのサバンナ地帯，コロンビ ァのジャノス東方平原およびブラジルのセラード 地帯のように，広大な草原地帯を有しているのとは 違って，中央山脈の高地において主にァラキスの研 究が実践されている。前記した広大な平原地帯では 肉牛の肉生産性を高めることが主目的であるが，こ こコスタリカでは乳生産が主目的である。いずれにしても，タンパク生産が重要な課題であることは共 通事項である。ァラキスの有効性は理解できても， 肝心な事項は牧草地においてこれを確立させるこ とであろう。このことは，牧畜に関する技術協力に 従事する者にとっても必須事項であり，多くの経験 者の声を簡くこと，そして理解することが重要であ ると筆者は考えている。もちろん，良いことばかりではなく，そこには，他のィネ科植物や雑草類の侵 入によるァラキスの妨害も存在するということで， 無視できない要因である。本稿では，その一事例と 同時にァラキス確立に関する有益な方法を紹介する。