製品·中間品の輸入は185億円,2割減/今年ほ悪くても横ばいをキ一プ「我慢の年」に

摘要

レアアースの昨年の国内市場は，IT（情報技術）関連需要の急降下で大きな痛手を被った他産業の御多分にもれず，平均で前年比25～30％の大幅減少となり，ITバブルに沸く以前のレベルに逆戻りした。今年はパソコン関連の液晶ディスプレー（ガラス研磨材），ブラウン管ガラス（蛍光体，ガラス消色，ガラス研磨材），セラミックコンデンサなど一部で需要が回復に向かっているがラ,こうした機器，部品市場の立ち上がりが原材料の在庫補充に波及してくるのにタイムラグがあることや，携帯電話の本格回復期にも不透明さが残っていることなどから，レアアース素材業界にとって今年は「悪くても前年並みをキープ」という我慢の年になりそうだ。 原料，素材の供給を中国など海外に依存している日本の昨年のレアアース輸入は185億円（CIF。 粗原料を除く製品·中間原料），前年比22％減と1999年に続いて再び200億円台を割った。1999年の時は中国の安値輸出による単価下落が原因だったが，昨年は需要自体の大幅減退と，それに伴う価格下落という悪循環に陥った。