中南米自動車産業の現状と日系部品サプライヤーの進出動向～メキシコ、ブラジル2大国の特徴と課題

摘要

世界自動車工業会（OICA）によると、ブラジルは世界第7位、メキシコは第8位、アルゼンチンは世界第20位の自動車生産国であり、中南米3カ国を合計すると710万台を超え、世界第4位のドイツの生産規模（565万台）を大きく上回る。輸出製造拠点としてのメキシコ、内需およびメルコスール域内向け製造拠点としてのブラジルとその性格は異なるものの、日系完成車メーカーの生産拡張投資が続いている地域である。完成車メーカーの生産拡大に牽引され、日系自動車部品メーカーの進出も相次いでいる。中南米の自動車生産2大国であるメキシコとブラジルを中心に中南米の自動車産業の現状を紹介する。