電力産業の動向

摘要

1995年に電気事業法が改正され，地域独占にあった電気事業にも市場メカニズムが導入され，欧米諸国に遜色ない料金水準の実現を目的に電気事業制度改革が行われてきた。1995年にIPP制度の導入等の第一次改正，2000年には特別高圧需要家を対象とした小売自由化導入等の二次改正，2005年には卸電力取引所，送配電にかかわる中立機関である電力系統利用協議会の設置，振替供給料金の廃止，ならびに高圧以上の小売自由化範囲拡大等の三次改正が行われた。