H－ADCP断面流量観測システムの開発

摘要

ダムのゲート操作を行う際に最も重要な情報であるダム流入量は，ある一定時間におけるダム貯水池の水位変化から求まる貯留量とダム放流量の和により間接的に算出する方法が一般的に用いられている。 しかし洪水時においては，水位計の計測値の振動（バタツキ），縦断的な水面勾配の変化などにより正確なダム流入量が把握できない場合がある。そこで，ダム操作の信頼性向上を図るため，直接的に流入量を観測する新しい技術を開発した。