抗生物質耐性菌について

摘要

現在，黄色ブドウ球菌のバンコマイシン耐性株にはVancomycm-intermediate Stapnvlococcus aureus (VISA)とVancomycm-resistant aureus (VRSA)の2種類がある。VISAはバンコマイシ ンのMICが4または8 mg/Lの中間耐性でvanA遺 伝子の獲得によるのではなく，レギュレーター遺 伝子などの突然変異のみによりバンコマイシンに 耐性となる。VISAは1996年に日本で最初に発見 され，世界中に分布している。これに対して， VRSAはバンコマイシンのMICが16mg/L以上の 高度耐性でバンコマイシン耐性の腸球菌由来の 遺伝子を有する。VRSAは，2002年にァメリ カのミシガン州で最初に分離されたが，現在まで ァメリカ以外では確認されていない。