血液疾患における真菌感染症の診療についてIDSA発熱性好中球減少症ガイドラインを読み解く

摘要

米国感染症学会（Infectious Diseases Society of America ： IDSA)発熱性好中球減少症ガイドライ ンが2010年2月に改訂された。本稿では，真菌 に関して記載された項目を中心に紹介する。今回 のポイントとしては，リスクスコアリングシス テム（MASCC)の妥当性の表明，感染評価とし て，血液培養2セット以上採取，CT画像，ガラク トマンナンやbeta-D-グルカンなどのサロゲ一トマ一 カーの利用，リスク別治療，広域抗菌薬投与4 ?7日後の発熱に対する経験的抗真菌療法を高い ランクで推奨，クラススィッチ，が挙げられる。