マンゴスチン果実内部障害、可溶性固形物 オンライン選別機の開発

摘要

近赤外分光分析法を用いた農産物の品質測定装置は光センサーと呼ばれ、日本国内の青果物選別施設に2,000台以上普及し、過去10数年で青果物の評価基準は、外観から味や中身の品質へと大 きく変化した。この光センサ一技術は、柑橘類をはじめ、リンゴ、カキ、モモ、ナシ、イチゴ等々 ネ桌々な青果物に対応したセンサーが実用化されている。一方、タイを始めとする豊富な熱帯果実の 産地である東南アジアにおいては、高品質化及び品質保証が重要な課題であり、特に内部障害果、 低品質果実の混入は商品価値を著しく低下させることから、その検出、排除が緊急の課題となって いる。本稿では、近赤外分光分析を用いて、タイ産マンゴスチンの内部品質をオンラインで全量検 査可能とする装置の開発と、海外展開の現状について紹介する。