リンブルギア

摘要

今月はドイツ・ルーツのオランダ船を取り上げた。独ハンブルク・アメリカ・ライン(HAPAG:ハパク)のヨハン•ハインリッヒ・ブルヒャルトJohann Heinrich Burchardとして.1915年11月20日独テクレンボルク社(ブレーマーハーフェン)で完成したが,第1次大戦でドイツが沈めたオランダ船の賠償として,翌16年6月,ロイアル•ホランド・ロイド社に移籍。しかし連合軍の要求で引渡しは見送られ,戦後の20年2月になって改名のうえ,ようやく南米航路に就航した。姉妹船ウイリアム・オズワルドWniiam O'Swald(のちのレゾリュートResolute)も同様の経緯をたどっている。19,980総トン,全長187.4メートル,幅21.9メートル,深さ12.1メートル,主機三連成汽機2基,低圧タービン1基,3軸,出力17,000馬力,最高速力17ノット,航海速力16ノット,船客定員一等315名,二等301名.三等850名。南米航路の低収益性から2年後には米ユナイテッド・アメリカン・ラインに売船,リライアンスRelianceと改名し,ハンブルク〜ニューヨーク航路に就航した。同社はハパクの同航路再開を前提としたジョイント•ベンチャーで,26年ハパクに売却され,船も戻った。38年ハンブルクで原因不明の火災により全損。