新造船紹介

摘要

海洋研究開発機構(JAMSTEOの海底広域研究船「かいめい」Kaimei三菱重工下関造船所で3月30日竣工した。本船は海洋の広域科学調査を担う研究船で，3モード対応地震探査システムによる海底下の地殻構造探査，海底設置型掘削装置などによる海底サンプリング調査，複数のAUV(自律型無人探査機)や音響機器による日本周辺の海洋資源調査などを実施する。船上には各種調査機器のほか，採取試料を分析•解析する洋上ラボ機能も有し，気候変動や防災•減災研究にも貢献が期待される。5,747総トン，全長100.5メートル，幅20.5メートル，深さ9.0メートル，吃水6.0メートル，主機ディーゼル•エレクトリック(電動機2基)，アジマス推進器2基(最大出力各2,400キロワット)，航海速力12.0ノット，航続距離約9,000浬，最大搭載人員65名(乗員27名，研究者など38名)。