内外商船ニュース

摘要

12月9日付け日本経済新聞によれば，12月とされていた大型客船ァイーダプリマAIDAprima(124,100総トン，船客定員3，250名)の納入が，1月以降に延期される。米カーニバル・コーポレーション(アイーダ・クルーズ)向けに，三菱重工長崎造船所で2隻建造中の1番船だが，延期は今回で3度目。内装の仕様変更などの対応に時間がかかったという。本誌2015年11月号(第825集)「ニユース・フラッシュ」欄で，8月末の試運転出港時の姿を掲載しただけに，何とも残念である。これにより，2016年3月予定となっている2番船引渡しの遅れは必至で，すでに発表されている累計約1，600億円の特別損失額がさらに膨らむ可能性が指摘されている。分社化や機構改革で再編した商船建造部門だが，信用低下による客船事業の存続が危ぶまれる事態になっている。